バンコクの日本食レストランは海外No.1!移住後も食の心配は無用な理由

「タイ料理は好きだけど、毎日となると…。やっぱり日本の味が恋しくなりませんか?」

タイ移住を考えている方との会話で、必ずと言っていいほど出てくるのが、この「日本食」に関する話題です。海外に住む以上、食生活の変化は大きな関心事ですよね。

僕も移住前は同じように考えていました。「日本食が食べたくなったらどうしよう…」と。

でも、今なら断言できます。

もしあなたがバンコクに移住を考えているなら、その心配はまったく不要です。なぜなら、バンコク、特にスクンビットエリアは、おそらく海外で最も日本食レストランが充実している街だからです。

バンコクが「東京24区目」と呼ばれるほどの日本食天国になった理由

海外の日本人街というと「リトルトーキョー」という呼ばれ方をすることが多いですが、バンコクのそれは、もはやそんなレベルではありません。冗談半分、本気半分で「東京24区目」と呼ばれることもあります。

その中心となっているのが、BTS(スカイトレイン)スクンビット線のアソーク、プロンポン、トンロー、エカマイといった駅周辺、いわゆる「スクンビットエリア」です。

バンコクに住む日本人、特に駐在員の多くがこのエリアに集中して住んでいるため、圧倒的な「需要」が生まれたのです。そして近年では、タイ人に日本旅行が爆発的に流行。本場の日本食を体験したタイ人富裕層もこのエリアには多く住んでいます。

日本人駐在員と舌の肥えたタイ人富裕層、その需要に応えるように、ありとあらゆるジャンルの日本食レストランが出店し、今では日本の地方都市を凌ぐ選択肢があります。

そして、店が多いということは、それだけ競争が激しいということ。中途半端なクオリティの店はあっという間に淘汰されていきます。だからこそ、バンコクには「日本で食べるのと変わらない」、いや、お店によっては「日本より美味しいんじゃないか?」と感じるほどのレベルの高い店が数多く存在するのです。

【エリア別解説】バンコクの日本食レストラン

では具体的に、どのエリアにどんなお店があるのか見ていきましょう。これを読めば「東京24区目」という言葉が、決して大げさではないことが分かるはずです。

スクンビットエリア:絶えず進化する日本食の震源地

移住後のあなたの食生活の基盤となるのが、このスクンビットエリアです。一言で言うと、日本食レストランが「面」として、どこまでも広がっている場所です。

プロンポン

ここがバンコク日本人街の心臓部。駅直結の3つのショッピングモール「エンポリアム」、「エムクオーティエ」、「エムスフィア」を始め、日本人御用達のフジスーパー、周辺の路地(ソイ)には高級寿司、居酒屋、焼肉、ラーメン、定食屋…と、たくさんの日系飲食店が軒を連ねています。歩いているだけで、ここは日本かと錯覚するほどです。

トンロー

プロンポンよりタイ人富裕層が集まる東京で言えば青山や恵比寿のような高級住宅街です。おしゃれな一軒家レストランや、こだわりの強い専門店(おまかせ、懐石、天ぷらなど)が多く、食通を唸らせる隠れ家的な名店が点在しています。

エカマイ & アソーク

エカマイにはドンキモールがあり、家族で楽しめる焼肉店や居酒屋が豊富。アソークはオフィス街なので、コスパがいいランチを提供するお店や、仕事帰りにサクッと寄れる居酒屋などがもい良いです。

新旧混在のシーロムエリア

一方、古くからの日本人街として知られるのがシーロムエリアです。

中心となる「タニヤ通り」周辺は、日系企業のオフィスも多いことから、接待や仕事終わりの一杯で使われる居酒屋やスナックがメインの街。もちろん美味しいお店はありますが、家族で食事をしたり、最新のレストランを探したりするには、少し雰囲気が異なります。

しかし最近、このシーロムエリアにも新しい風が吹いています。

ルンピニ公園の向かいに2025年9月にオープンした複合施設「Dusit Central Park(デュシット・セントラルパーク)」がそれです。この中の商業施設には、日本からバンコク初進出となる有名レストランも入居。タイの富裕層からも大きな注目を集めています。

ただ、現状を比較すると、シーロムの新しい商業施設は話題性のある「点」としての魅力。対してスクンビットは、日本人の暮らしに根ざした膨大な数のレストランが広がる「面」としての厚みがあります。

結論として、「毎日の暮らしの中で日本食を探すなら、やはり中心はスクンビット」というのが、僕の15年住んできた実感です。

バンコクで食べられる「東京と変わらない」多様性

「バンコクで食べられない日本の料理はない」と言っても過言ではありません。そのジャンルの豊富さには、きっと感動するはずです。

ラーメン

日本の有名店も多数出店する激戦区。家系、二郎インスパイア、つけ麺、鶏白湯、煮干し系…その日の気分でどんなラーメンでも選べます。

寿司・海鮮

豊洲から新鮮なネタを空輸するのはもはや当たり前。一人1万バーツ(5万円)以上の高級おまかせ寿司から、気軽に楽しめる回転寿司スシローまで、選択肢は無限です。

焼肉

日本の有名チェーンからローカルの人気店までよりどりみどり。個人的にはチェーンではなく、日本人オーナーのローカル店がお気に入り。

居酒屋

日本と寸分違わぬ雰囲気で、焼き鳥や刺身を肴に一杯、なんていう日常がバンコクでも当たり前に送れます。

専門店

とんかつ、うどん、蕎麦、天ぷら、うなぎ、お好み焼き、スープカレーなど、「その道一筋」のこだわりを持った専門店がしっかりと根付いています。 日本の日常の味: 大戸屋、やよい軒、CoCo壱番屋、吉野家といった、ホッとする日本のチェーン店も多数進出しており、単身者の強い味方です。

気になる価格帯は?日本の食生活と比べてどう?

では、実際の価格帯はどうなのでしょうか。目安として知っておくと良いでしょう。

日本のチェーン店やランチ定食

200〜400バーツ(約900〜1,800円)程度。日本と同じか、少し円安の影響で割高に感じるかもしれません。

居酒屋や専門店のディナー

一人あたり1,000〜2,000バーツ(約4,500〜9,000円)。これも日本で食事するのとほぼ同等の感覚です。

高級店

青天井です。これは日本の一流店と変わりません。

このように、予算に応じて日本の日常食から特別な日のご馳走まで、あらゆる選択肢が存在します。タイ料理が1食50バーツから楽しめることを考えると、日本食は贅沢品ではありますが、その選択肢があるという安心感は何物にも代えがたいです。

まとめ

ここまで読んでいただければ、バンコク、特にスクンビットエリアが、海外にいながら日本と遜色ない、いや、それ以上に豊かな日本食ライフを送れる世界でも稀有な場所であることがお分かりいただけたかと思います。 タイ料理の美味しさはもちろんですが、この海外No.1日本食環境もまた、バンコク移住の大きな魅力なのです。

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