海外で最も日本食材が揃うバンコクのスーパーマーケット事情

タイに移住したての頃は、毎日が外食天国でした。安くて美味しいタイ料理にすっかり夢中になって、「自炊なんてする必要ある?」なんて思っていたくらいです(笑)。

でも、不思議なものですよね。この国に長く住めば住むほど、食生活もだんだんと変化して、今では平日の夜はほとんど自炊がメインになりました。

そうなってくると、がぜん重要になってくるのが「スーパーマーケット」の存在です。どこで何が買えるのか? これがバンコク生活の質、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を大きく左右すると言っても過言ではありません。

今回は、僕の経験を元に、バンコクのスーパー事情を徹底解説します。 自炊派のあなたは、必見です!

バンコクのスーパーを侮るなかれ!

まず、タイ移住を考えているあなたに、一番伝えたいことがあります。

それは、バンコク都心部の主要なスーパーなら、基本的な日本の調味料や食材は、正直どこでも比較的手に入るということ。

キッコーマンの醤油とか、よく見るメーカーの味噌とか、そのレベルなら本当にどこにでも置いてある。それくらい、バンコクのスーパーのレベルは高いんです。だから、まずその点は安心してください。

でも、その中でも「品揃え」「雰囲気」「安心感」において、明らかに“別格”の存在があります。それが、今回一番にご紹介する「フジスーパー」です。

ここは完全に日本!「フジスーパー」はアジア最強の日系スーパー

バンコクで自炊をする日本人にとって、フジスーパーは単なるスーパーマーケットではありません。もはや「日本人社会のインフラ」の一つです。

1985年に創業し、日本人街であるスクンビットエリアに5店舗を構えています。まさに僕たち日本人の生活と共に歩んできた存在なんですよね。

それでは、フジスーパーの何がそんなに「別格」なのか?

異次元の品揃え

他のスーパーが基本的な調味料なら、フジスーパーは「かゆい所に手が届く調味料」まで完璧に揃っています。白だし、ポン酢、麺つゆ、各種鍋の素…。日本のスーパーの棚が、そのままバンコクに移動してきたかのようです。

納豆や豆腐の種類、漬物や練り物の豊富さも他の追随を許しません。そして何より、刺身で食べられる新鮮な魚が日常的に手に入ること。これ、海外生活では本当に奇跡的なことではないでしょうか。

完全に「日本」を再現した空間

フジスーパーのすごいところは、品揃えだけじゃないんです。商品の陳列方法、日本語のポップ、レジまわりの雰囲気…。フジスーパーで買い物をしていると、ここがバンコクであることを本気で忘れてしまうほど。異国の地で暮らす僕たちにとって、どれほどの安心感を与えてくれるか計り知れません。

品揃えはアジアNo.1?

フジスーパーの凄さを物語るエピソードがあります。僕の知人にインドで働いている人がいるんですが、彼は数ヶ月に一度、休暇を取ってバンコクにやって来るんです。

それは、フジスーパーで日本の食材を「爆買い」するためです。彼にとって、フジスーパーはまさに「一番近い日本」なんです。

フジスーパーと使い分けたい!個性豊かな高級スーパー

フジスーパーを「日常の軸」としつつ、これから紹介するスーパーを目的別に使い分けることで、あなたの自炊生活はもっと豊かになりますよ。

グルメマーケット (Gourmet Market)

プロンポン駅前の「エムクオーティエ」や「エンポリアム」、サイアム駅前の「サイアムパラゴン」などに入っている、タイの高級スーパーマーケットチェーン。ここはもう、買い物自体がエンターテイメントですね。美しく陳列された世界中の食材を見ているだけで、テンションが上がります。

ヴィラマーケット (Villa Market)

欧米系の駐在員に昔から愛されている老舗の高級スーパー。ここの一番の強みは、なんと言ってもワインや乾き物の品揃えです。他にも、日本ではあまり見かけない欧米のオーガニック製品やグルテンフリー食品などが豊富なので、健康志向の方にもおすすめです。

ドンドンドンキ (Don Don Donki)

ご存知、ドン・キホーテの海外業態。日本のドンキとは少し違って、生鮮食品にかなり力を入れています。特に、お寿司やお刺身、焼肉用の和牛のクオリティは目を見張るものがありますね。あの独特のテーマソングと店内のごちゃごちゃ感が、日本のドンキを思い出させます。

ローカルスーパーも賢く利用しよう

いつも高級スーパーばかりだと、お財布が大変ですよね。日常的な買い物は、ローカルスーパーも賢く使いこなしましょう。

マックスバリュ (Max Valu) & トップス (Tops)

この2つは、タイのどこにでもある、最もポピュラーなスーパー。野菜や果物、卵、牛乳といったタイ産の日常的な食材は、フジスーパーや高級スーパーよりも少し安く手に入ることが多いです。日本の基本的な調味料も置いてあるので、「今日はタイ料理を作ろうかな」という日や、ちょっとした買い足しにすごく便利ですよ。

ビッグC (BigC) & ロータス (Lotus)

タイの二大ハイパーマーケット。食品から家電、衣料品、寝具まで、生活に必要なものは何でも揃います。トイレットペーパーや洗剤などの日用品をまとめ買いするのに最適。移住してきたばかりの頃、生活用品一式をここで揃えたのが懐かしいです。

【上級者向け】業務用スーパー「マクロ (Makro)」

最後に、ちょっと上級者向けの選択肢を。マクロは業務用の大型スーパーです。

とにかく全てが大容量で安いのが特徴。冷凍食品や肉のブロック、ビールのケース買いなど、大量にストックしたい時に絶大な威力を発揮します。

まとめ

バンコクのスーパーマーケットの充実っぷりが、伝わりましたでしょうか。

食生活の不安は、もうありませんよね? バンコクは外食も楽しいですが、ぜひ自炊ライフも思いっきり満喫してください!

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